Zip アーカイブの検証
Zip アーカイブを作成した後、すべてのファイルが適切に含まれており、アーカイブが破損していないことを確認するために検証することが重要です。このステップでは、Zip アーカイブの整合性をチェックし、その内容を表示する方法を学びます。
Linux は Zip アーカイブの検証に便利なツールを提供しています。unzip
コマンドに異なるオプションを付けることで、Zip ファイルのテストや内容の一覧表示ができます。
まず、-t
オプションを使用して Zip ファイルの整合性をテストしましょう。
unzip -t project.zip
-t
オプションは、unzip
にファイルを実際に展開せずにアーカイブをテストするよう指示します。これにより、アーカイブが有効で破損していないことを確認できます。
次のような出力が表示されるはずです。
Archive: project.zip
testing: report.txt OK
testing: data.csv OK
testing: image.jpg OK
No errors detected in compressed data of project.zip.
この出力は、アーカイブが有効ですべてのファイルが無傷であることを確認しています。
次に、Zip ファイルに含まれるファイルを確認するために、その内容を一覧表示しましょう。
unzip -l project.zip
-l
オプションは「list」(一覧)の意味で、アーカイブに含まれるすべてのファイルを展開せずに表示します。
次のような出力が表示されるはずです。
Archive: project.zip
Length Date Time Name
--------- ---------- ----- ----
0 2023-08-01 12:00 report.txt
0 2023-08-01 12:00 data.csv
0 2023-08-01 12:00 image.jpg
--------- -------
0 3 files
この出力は、アーカイブに含まれるファイルとそのサイズ、タイムスタンプを示しています。
これらの検証手順は、圧縮ファイルを扱う際に重要です。なぜなら、
- 圧縮プロセスが成功したことを確認します。
- すべての意図したファイルがアーカイブに含まれていることを検証します。
- アーカイブが破損しておらず、後で適切に展開できることを保証します。
Zip ファイルの内容を展開する必要がある場合は、オプションを指定せずに unzip
コマンドを使用できます。
## これは単なるデモンストレーションです。この実験ではこのコマンドを実行する必要はありません。
## unzip project.zip
これにより、アーカイブ内のすべてのファイルが現在のディレクトリに展開されます。