top コマンドの紹介
top
コマンドは、システム上で実行されているプロセスの動的なリアルタイムビューを表示する基本的な Linux ユーティリティです。「top」という名前は、デフォルトで CPU を最も多く消費している「上位」のプロセスを表示するという動作に由来しています。
まずはプロジェクトディレクトリに移動し、top
コマンドの基本的な使い方を探索しましょう。
cd ~/project
次に、top
コマンドを実行します。
top
このコマンドを実行すると、次のようなインタラクティブな表示が見えるはずです。
top - 14:25:30 up 2 days, 3:45, 1 user, load average: 0.15, 0.20, 0.25
Tasks: 105 total, 1 running, 104 sleeping, 0 stopped, 0 zombie
%Cpu(s): 2.0 us, 1.0 sy, 0.0 ni, 97.0 id, 0.0 wa, 0.0 hi, 0.0 si, 0.0 st
MiB Mem : 4096.0 total, 2841.3 free, 845.2 used, 409.5 buff/cache
MiB Swap: 2048.0 total, 2048.0 free, 0.0 used. 2970.5 avail Mem
PID USER PR NI VIRT RES SHR S %CPU %MEM TIME+ COMMAND
1234 labex 20 0 562340 42340 28456 S 2.0 1.0 0:30.25 firefox
2345 labex 20 0 78912 23456 13204 S 0.7 0.6 0:12.34 terminal
3456 root 20 0 43528 5424 4356 S 0.3 0.1 0:05.67 sshd
... (more processes)
top
の表示は、主に 2 つのセクションで構成されています。
-
概要エリア(上部の 5 行):システム全体の情報を提供します。
- システムの稼働時間と負荷平均
- タスク統計(合計、実行中、休止中など)
- CPU 使用率の割合
- メモリ使用量(RAM とスワップ)
-
プロセスリスト(概要の下の表):実行中のプロセスを次のような詳細情報とともにリスト表示します。
- PID: プロセス ID
- USER: プロセスの所有者
- PR: 優先度
- NI: ナイス値
- VIRT: 使用されている仮想メモリ
- RES: 使用されている常駐メモリ
- %CPU: CPU 使用率の割合
- %MEM: メモリ使用率の割合
- COMMAND: コマンド名
デフォルトでは、表示は 3 秒ごとに自動的に更新されます。top
コマンドを終了するには、q
キーを押すだけです。
次に、-n 1
オプションを使用してプロセスの静的なスナップショットを取得しましょう。これは top
に 1 回だけ更新してから終了するように指示します。
top -n 1 > ~/project/top_snapshot.txt
このコマンドは、プロジェクトディレクトリに top_snapshot.txt
という名前のファイルを作成し、現在のシステムプロセスのスナップショットを含めます。ファイルの内容を確認しましょう。
cat ~/project/top_snapshot.txt
インタラクティブな top
セッションで表示された内容と同様の出力が、静的なテキストファイルとして表示されるはずです。