PATH 変数の理解と変更
PATH
環境変数は、Linux において最も重要な変数の 1 つです。この変数は、コマンドを入力したときにシステムが実行可能ファイルを検索する場所を指定します。
まず、現在の PATH を確認しましょう。
echo $PATH
コロンで区切られたディレクトリのリストが表示され、次のような内容になります。
/usr/local/sbin:/usr/local/bin:/usr/sbin:/usr/bin:/sbin:/bin
コマンドを入力すると、システムはこれらのディレクトリを順番に検索し、一致する実行可能ファイルが見つかるまで続けます。
次に、独自のスクリプト用の新しいディレクトリを作成し、それを PATH に追加しましょう。
mkdir -p ~/project/env_lab/bin
このディレクトリを PATH の先頭に追加するには、次のコマンドを使用します。
export PATH=~/project/env_lab/bin:$PATH
これにより、新しいディレクトリが既存の PATH の先頭に追加されます。変更を確認します。
echo $PATH
これで、出力の先頭に新しいディレクトリが表示されるはずです。
/home/labex/project/env_lab/bin:/usr/local/sbin:/usr/local/bin:/usr/sbin:/usr/bin:/sbin:/bin
変更した PATH をテストするために、簡単なスクリプトを作成しましょう。
cd ~/project/env_lab/bin
nano エディタを使用して hello
という名前のファイルを作成します。
nano hello
ファイルに次の内容を追加します。
#!/bin/bash
echo "Hello from my custom script!"
Ctrl+O
を押してファイルを保存し、Enter
を押し、Ctrl+X
でエディタを終了します。
スクリプトを実行可能にします。
chmod +x hello
これで、どのディレクトリからでも、スクリプトの名前を入力するだけで実行できるはずです。
cd ~/project/env_lab
hello
次のように表示されるはずです。
Hello from my custom script!
これは、PATH 変数がシステムが実行可能ファイルを見つけるのにどのように役立つか、および独自のスクリプトディレクトリを含めるようにカスタマイズできることを示しています。