異なる数値型の比較
このステップでは、Python で整数や浮動小数点数などの異なる数値型を比較する際に、小なり演算子 (<
) がどのように動作するかを探索します。
Python は、整数 (int
) や浮動小数点数 (float
) など、様々な数値型をサポートしています。整数は小数点以下の部分がない整数で、浮動小数点数は小数点以下の部分を持ちます。
VS Code エディタを使用して、~/project
ディレクトリに compare_types.py
という名前の新しい Python ファイルを作成しましょう。
## ~/project/compare_types.py
integer_num = 10
float_num = 10.5
result = integer_num < float_num
print(result)
このコードでは、値が 10
の整数型の変数 integer_num
と、値が 10.5
の浮動小数点数型の変数 float_num
を用意しています。そして、小なり演算子を使ってこれら 2 つの変数を比較しています。
ターミナルで以下のコマンドを使用してスクリプトを実行します。
python compare_types.py
出力は以下のようになるはずです。
True
これは、整数 10
が浮動小数点数 10.5
より小さいためです。
次に、整数と整数部分が同じ浮動小数点数を比較してみましょう。
## ~/project/compare_types.py
integer_num = 10
float_num = 10.0
result = integer_num < float_num
print(result)
compare_types.py
ファイルを上記の内容に変更します。再度スクリプトを実行します。
python compare_types.py
出力は以下のようになるはずです。
False
整数部分は同じですが、整数 10
は浮動小数点数 10.0
より「小さい」わけではありません。これらは値として等しいとみなされますが、小なり演算子は左辺が右辺より厳密に小さい場合にのみ True
を返します。
別の例を見てみましょう。
## ~/project/compare_types.py
integer_num = 5
float_num = 2.5
result = integer_num < float_num
print(result)
compare_types.py
ファイルを上記の内容に変更します。再度スクリプトを実行します。
python compare_types.py
出力は以下のようになるはずです。
False
この場合、整数 5
は浮動小数点数 2.5
より大きいので、結果は False
となります。