cat /etc/sssd/sssd.conf
で SSSD 設定を確認する
このステップでは、ユーザー管理と認証に関連するもう 1 つの重要なコンポーネントである SSSD (System Security Services Daemon、システムセキュリティサービスデーモン) を見ていきます。SSSD は、LDAP、Active Directory、または FreeIPA などのリモート認証および ID ソースへのアクセスを提供するサービスです。
SSSD は資格情報と情報をキャッシュすることができるため、パフォーマンスが向上し、リモートソースへのネットワーク接続が一時的に利用できない場合でもユーザーが認証できるようになります。
SSSD の主な設定ファイルは通常、/etc/sssd/sssd.conf
にあります。このファイルの内容を表示するために cat
コマンドを使用します。cat
コマンドは、ファイルの内容を表示するためのシンプルなユーティリティです。
ターミナルに次のコマンドを入力して Enter キーを押します。
cat /etc/sssd/sssd.conf
SSSD の設定詳細が表示されます。このファイルの内容は、SSSD が外部の ID ソースに接続するように設定されているかどうかによって異なります。基本的なシステムでは、ファイルは最小限の内容であるか、デフォルト設定が含まれている場合があります。
[sssd]
domains =
config_file_version = 2
services = nss, pam
[nss]
filter_groups = root
filter_users = root
reconnection_retries = 3
[pam]
reconnection_retries = 3
この出力は sssd.conf
ファイルの基本構造を示しています。[sssd]
セクションにはグローバル設定が含まれており、services
行は SSSD が nss
(Name Service Switch、名前サービススイッチ) と pam
のサービスを提供していることを示しています。[nss]
と [pam]
セクションには、それらのサービスに固有の設定が含まれています。
SSSD がリモートソース用に完全に設定されていない場合でも、sssd.conf
での存在と基本設定は、システムが認証と ID 検索に SSSD を潜在的に使用するように設定されていることを示しています。
このファイルを調べることで、システムが SSSD を使用するように設定されているかどうか、およびどのサービスと統合されているかを理解するのに役立ちます。
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