コミットハッシュで git show
を実行する
前の手順では、コミットを作成し、git log
を使用してコミットログを表示する方法を学びました。各コミットには一意の識別子があり、これはしばしば「コミットハッシュ」または「SHA」と呼ばれます。このハッシュは、プロジェクトの履歴における特定の保存ポイントの指紋のようなものです。
では、このコミットハッシュを使用して、特定のコミットをより詳細に調査しましょう。git show
コマンドにコミットハッシュを続けて使用することができます。
まず、最初のコミットのコミットハッシュを取得しましょう。再度 git log
を実行します。
cd ~/project/my-time-machine
git log --oneline
次のような出力が表示されるはずです。
a1b2c3d (HEAD -> master) Send a message to the future
冒頭の短い文字列 (この例では a1b2c3d
) は、コミットハッシュの短縮版です。完全なハッシュははるかに長いですが、Git では、コミットを一意に識別できる限り、短縮版を使用することができます。
出力から短縮コミットハッシュをコピーします。次に、そのハッシュを使用して git show
コマンドを実行します。YOUR_COMMIT_HASH
をコピーしたハッシュに置き換えます。
git show YOUR_COMMIT_HASH
たとえば、ハッシュが a1b2c3d
の場合、次のように実行します。
git show a1b2c3d
そのコミットに関する詳細情報が表示されるはずです。これには以下が含まれます。
- 完全なコミットハッシュ
- 作者と日付
- コミットメッセージ
- そのコミットで導入された変更 (この場合は、
message.txt
の追加)
commit a1b2c3d4e5f6g7h8i9j0k1l2m3n4o5p6q7r8s9 (HEAD -> master)
Author: Jane Doe <[email protected]>
Date: Mon Aug 7 10:00:00 2023 +0000
Send a message to the future
diff --git a/message.txt b/message.txt
new file mode 100644
index 0000000..e69de29
--- /dev/null
+++ b/message.txt
@@ -0,0 +1 @@
+Hello, Future Me
git show
コマンドは、プロジェクトの履歴を理解するために非常に便利です。任意のコミットで正確にどのような変更が行われたかを確認するために使用でき、これはデバッグや機能の実装方法を理解するために不可欠です。
これは、プロジェクトの履歴から特定のタイムカプセルを開き、その内容を詳細に調べるようなものです。過去の変更を特定して調査するこの機能は、Git がどんな規模のプロジェクトを管理するのにも強力な理由の一つです。