無視されないファイルをテストする
このステップでは、git check-ignore
を使用して、.gitignore
で無視されていないファイルが何も出力しないことを確認します。これにより、このコマンドの動作原理と、Git が意図したファイルを追跡していることを検証する方法を理解を深めることができます。
~/project/my-time-machine
ディレクトリにいることを確認してください。
前の実験で message.txt
ファイルがすでにあります。このファイルは .gitignore
ファイルに記載されていないため、Git はこのファイルを無視しないはずです。
message.txt
に対して git check-ignore
を使用してみましょう。
git check-ignore message.txt
予想通り、このコマンドは何も出力しないはずです。これは、message.txt
が .gitignore
ファイル内のどのパターンや他の無視ルールによっても無視されていないことを示しています。
次に、無視しない予定の別のファイルを作成しましょう。
echo "This file should be tracked." > important_file.txt
そして、そのファイルの無視状態を確認します。
git check-ignore important_file.txt
再び、何も出力がないはずです。これは、important_file.txt
が無視されていないことを確認しています。
最後に、git status
を使用して、Git がこれらのファイルをどのように認識しているかを確認しましょう。
git status
次のような出力が表示されるはずです。
On branch master
Changes to be committed:
(use "git restore --staged <file>..." to unstage)
new file: .gitignore
Untracked files:
(use "git add <file>..." to include in what will be committed)
important_file.txt
message.txt
nothing added to commit but untracked files present (use "git add" to track)
important_file.txt
と message.txt
が「Untracked files」(追跡されていないファイル)の下にリストされていることに注意してください。これは、Git がこれらのファイルを認識しているが、現在はそれらの変更を追跡していないことを意味します。無視されているファイル(temp.log
、error.log
、build/output.txt
、temp.dat
、config.ini
)は、Git に明示的に無視するよう指示されているため、ここにはリストされません。
このステップでは、git check-ignore
が無視ルールを検証するツールであり、無視ルールに一致しないファイルは git add
で明示的に追跡対象にするまで git status
で「Untracked」(追跡されていない)と表示されるという概念を強化します。