イメージのビルドとビルド履歴のエクスポート
このステップでは、前のステップで作成した Dockerfile から Docker イメージをビルドし、そのイメージのビルド履歴をエクスポートします。
まず、Dockerfile
が配置されている~/project
ディレクトリにいることを確認してください。
cd ~/project
次に、docker build
コマンドを使用して Docker イメージをビルドします。イメージにはmy-ubuntu-curl
という名前とlatest
タグを付けます。コマンド末尾の.
は、Docker にカレントディレクトリで Dockerfile を探すように指示しています。
docker build -t my-ubuntu-curl:latest .
ベースイメージのダウンロードやapt-get
コマンドの実行など、ビルドプロセスを示す出力が表示されます。このプロセスはインターネット接続状況によって数分かかる場合があります。
ビルドが完了したら、ローカルの Docker イメージをリスト表示してイメージが作成されたことを確認できます:
docker images
イメージのリストにmy-ubuntu-curl
が表示されるはずです。
次に、このイメージのビルド履歴をエクスポートします。ビルド履歴はイメージを構成するレイヤーと各レイヤーを作成するために使用されたコマンドを示します。docker history
コマンドを使用し、出力をファイルにリダイレクトすることでこの履歴をエクスポートできます。
~/project
ディレクトリにbuild_history.txt
という名前のファイルに履歴をエクスポートしましょう。
docker history my-ubuntu-curl:latest > build_history.txt
このコマンドはdocker history my-ubuntu-curl:latest
の出力をbuild_history.txt
ファイルに書き込みます。
エクスポートした履歴ファイルの内容はcat
コマンドで確認できます:
cat build_history.txt
出力には、イメージ内の各レイヤーに関する情報(レイヤーID、作成時刻、サイズ、および作成に使用されたコマンドなど)が表形式で表示されます。