はじめに
Linux システム管理者にとって、ユーザーアカウントの管理は最も基本的かつ重要な業務の一つです。このチャレンジでは、Red Hat Enterprise Linux システム上でローカルユーザーアカウントの作成、変更、および削除を実践します。これは、安全で整理されたシステム環境を維持するために不可欠なコアスキルです。
新規ユーザーアカウントの作成
新しいユーザーアカウントを作成するには、useradd コマンドを使用します。このコマンドを実行すると、ホームディレクトリとデフォルトのシェルを備えた新しいユーザーが作成されます。また、passwd コマンドを使用してユーザーのパスワードを設定します。
タスク
johnという名前の新しいユーザーアカウントを作成してください。- ユーザーのパスワードを
password123に設定してください(「BAD PASSWORD」という警告は無視して構いません)。
要件
- アカウントの作成には
useraddコマンドを使用すること。 - ユーザー
johnのホームディレクトリが/home/johnに作成されていること。 - ユーザーのデフォルトシェルが
/bin/bashであること。 - パスワードの設定には
passwdコマンドを使用すること。
例
完了すると、システム上にユーザー john が存在し、そのホームディレクトリ /home/john が作成されます。ユーザーが存在するかどうかは、id john コマンドを実行することで確認できます。
既存ユーザーアカウントの変更
既存のユーザーアカウントを修正するには、usermod コマンドを使用します。このコマンドを使用すると、ユーザーのデフォルトシェルの変更や、グループへの追加が可能です。また、ユーザーが既存のグループメンバーシップを維持していることも確認します。
タスク
- ユーザー
johnのデフォルトシェルを/bin/zshに変更してください。 - ユーザー
johnをwheelグループに追加してください(このグループは通常、管理権限を付与するために使用されます)。
要件
- 両方の変更において
usermodコマンドを使用すること。 wheelグループに追加する際、ユーザーjohnが現在所属しているグループから削除されないようにすること。
例
このステップの後、/etc/passwd ファイルでユーザーの詳細を確認すると、シェルとして /bin/zsh が表示されます。また、groups john コマンドを実行すると、プライマリグループに加えて wheel グループに所属していることが確認できます。
ユーザーアカウントの削除
ユーザーアカウントを削除するには、userdel コマンドを使用します。このコマンドは、ホームディレクトリやメールスプール(メールボックス)を含め、システムからユーザーアカウントを削除します。最後に、ユーザーアカウントが完全に削除されたことを確認します。
タスク
- システムから
johnユーザーアカウントを削除してください。
要件
- アカウントの削除には
userdelコマンドを使用すること。 - 削除プロセス中に、ユーザーのホームディレクトリ(
/home/john)とメールスプールも確実に削除されるようにすること。
例
完了すると、john ユーザーアカウントとそのホームディレクトリ /home/john はシステムから完全に消去されます。id john を実行すると、ユーザーが存在しないことを示すエラーが表示されます。
まとめ
このチャレンジでは、Red Hat Enterprise Linux システムにおけるローカルユーザーアカウント管理の基本スキルを習得しました。useradd による新規ユーザーの作成、passwd によるパスワード設定、usermod によるユーザー属性の変更、そして userdel を使用したホームディレクトリを含むユーザーの削除を実践しました。これらのコマンドは、ユーザー管理とシステムセキュリティを担当するすべてのシステム管理者にとって必須の知識です。



