nmap -O -sV -oN os_service.txt 127.0.0.1 で結果をまとめて保存する
このステップでは、Nmap スキャンの結果をファイルに保存します。これは、後で分析するためや他の人と結果を共有するために便利です。
このステップで使用するオプションは以下の通りです。
-O
:オペレーティングシステムの検出を有効にします。
-sV
:サービスバージョンの検出を有効にします。
-oN os_service.txt
:出力ファイルと形式を指定します。-oN
は通常の出力を指定し、人が読みやすい形式になります。出力は現在のディレクトリ(~/project
)の os_service.txt
ファイルに保存されます。
127.0.0.1
:これはループバックアドレスで、自分自身のマシンを指します。
出力をファイルに保存することで、後で結果を確認するためにスキャンを再度実行する必要がなくなります。また、異なるスキャンの結果を比較するのも容易になります。
では、スキャンを実行して結果を保存しましょう。Xfce 端末を開きます。
- 次のコマンドを実行します。
sudo nmap -O -sV -oN os_service.txt 127.0.0.1
パスワードの入力を求められることがあります。labex
ユーザーはパスワードなしで sudo
特権を持っているため、Enter キーを押してください。
出力は通常通り画面に表示されますが、~/project
ディレクトリの os_service.txt
ファイルにも保存されます。
- ファイルが作成され、スキャン結果が含まれていることを確認するには、
cat
コマンドを使用します。
cat os_service.txt
これにより、端末に os_service.txt
ファイルの内容が表示されます。開いているポート、サービス、オペレーティングシステムの情報など、Nmap スキャン結果が表示されるはずです。
出力の例(実際の出力はシステム設定によって異なります):
## Nmap 7.80 scan initiated Mon Aug 8 14:42:30 2022
Nmap scan report for localhost (127.0.0.1)
Host is up (0.000047s latency).
Not shown: 998 closed ports
PORT STATE SERVICE VERSION
22/tcp open ssh OpenSSH 8.2p1 Ubuntu 4ubuntu0.4 (protocol 2.0)
80/tcp open http Apache httpd 2.4.41 ((Ubuntu))
Service Info: OS: Linux; CPE: cpe:/o:linux:linux_kernel
OS details: Linux 3.2 - 4.9
Network Distance: 0 hops
## Nmap done: 1 IP address (1 host up) scanned in 5.23 seconds
また、ls -l
コマンドを使用して、ファイルサイズと変更日時を確認することもできます。
ls -l os_service.txt
これにより、ファイルのパーミッション、サイズ、最後の変更日時が表示されます。