/proc/sys/net
でマルチキャスト設定を確認する
このステップでは、/proc
ファイルシステムを使用してマルチキャスト関連のカーネルパラメータを確認する方法を学びます。/proc
ファイルシステムは、Linux の仮想ファイルシステムで、プロセスやその他のシステム情報を提供します。
ネットワーク関連のカーネルパラメータは、多くの場合 /proc/sys/net
の下にあります。cat
コマンドを使用して、これらのファイルの内容を表示できます。
まず、IPv4 のマルチキャスト設定を見てみましょう。以下のコマンドを入力して Enter キーを押します。
cat /proc/sys/net/ipv4/conf/eth0/mc_forwarding
以下のような出力が表示されます。
0
このファイル (mc_forwarding
) は、eth0
インターフェイスでマルチキャスト転送が有効になっているかどうかを示しています。値が 0
の場合は無効、1
の場合は有効です。
次に、別の設定 mc_ttl
を確認しましょう。これは、このインターフェイスから送信されるマルチキャストパケットのデフォルトの生存時間 (TTL: Time To Live) を制御します。以下のコマンドを入力して Enter キーを押します。
cat /proc/sys/net/ipv4/conf/eth0/mc_ttl
以下のような出力が表示されます。
1
TTL 値は、マルチキャストパケットが破棄される前に通過できるホップ数を決定します。
/proc/sys/net/ipv4/conf/eth0/
ディレクトリ内の他のマルチキャスト関連のファイルを探索することもできます。たとえば、mc_loopback
を確認すると、マルチキャストパケットが送信元のインターフェイスにループバックされるかどうかを確認できます。
以下のコマンドを入力して、このディレクトリ内の一部のファイルをリスト表示します。
ls /proc/sys/net/ipv4/conf/eth0/mc_*
eth0
インターフェイスのマルチキャスト構成に関連するファイルのリストが表示されます。
/proc/sys/net/ipv4/conf/eth0/mc_forwarding
/proc/sys/net/ipv4/conf/eth0/mc_loopback
/proc/sys/net/ipv4/conf/eth0/mc_ttl
/proc
ファイルシステムを探索することは、Linux カーネルのネットワーク構成の現在の状態を理解して確認する強力な方法です。
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