/sys/kernel/security で AppArmor の状態を調べる
aa-status
コマンドに加えて、/sys
ファイルシステムを通じて直接 AppArmor の状態を調べることもできます。/sys
ファイルシステムはカーネルのデータ構造に対するインターフェースを提供し、AppArmor のようなセキュリティモジュールに関する情報が含まれています。
/sys
内で AppArmor の状態に関連するディレクトリは /sys/kernel/security/apparmor/
です。
このディレクトリの内容を一覧表示して、利用可能な情報を確認してみましょう。
ls /sys/kernel/security/apparmor/
AppArmor の状態に関する詳細、たとえば読み込まれたプロファイル、ポリシールール、適用状態などを提供するファイルやディレクトリが表示されます。
出力例:
features profiles policy revision ...
特に有用なファイルの 1 つが profiles
です。cat
コマンドを使用してその内容を表示できます。
cat /sys/kernel/security/apparmor/profiles
このファイルには、現在読み込まれている AppArmor プロファイルとその状態(たとえば、enforce
、complain
、または unconfined
)が一覧表示されます。出力は aa-status
で見たプロファイルの一覧に似ていますが、カーネルの状態を直接表示したものです。
出力例:
/usr/sbin/tcpdump (enforce)
...
/sys/kernel/security/apparmor/
ディレクトリとそのファイルを調べることで、AppArmor の状態をより低レベルで理解する方法が提供され、デバッグや高度な分析に役立ちます。
これで、Linux システム上の AppArmor プロファイルの状態と存在を確認する 3 つの異なる方法を学びました。
続行 をクリックして実験を完了します。