/etc/passwd でユーザーのホームディレクトリを確認する
このステップでは、Linux がユーザーに関する情報、特にホームディレクトリに関する情報をどのように保存しているかを調べます。ホームディレクトリは、ユーザーの個人ファイルや設定が保存される場所です。
Linux は、ユーザーアカウント情報を /etc/passwd
というファイルに保存しています。このファイルには、システム上の各ユーザーアカウントに対応する 1 行が含まれています。cat
コマンドを使用して、このファイルの内容を表示しましょう。cat
は、ファイルの内容を表示する単純なコマンドです。
ターミナルに以下のコマンドを入力し、Enter キーを押します。
cat /etc/passwd
大量の出力が表示され、各行がユーザーを表しています。出力をスクロールして(Shift + Page Up/Page Down またはマウスのスクロールホイールを使用できます)、labex:
で始まる行を見つけます。
labex
ユーザーの行は次のようになります。
labex:x:5000:5000:LabEx user,,,:/home/labex:/bin/zsh
この行の各フィールドはコロン (:
) で区切られています。以下は、各フィールドの簡単な説明です(左から右へ)。
- ユーザー名:
labex
- ユーザーの名前です。
- パスワードプレースホルダー:
x
- これは、パスワードが暗号化され、セキュリティ上の理由から /etc/shadow
に保存されていることを示します。
- ユーザー ID (UID):
5000
- ユーザーを識別する一意の番号です。
- グループ ID (GID):
5000
- ユーザーの主要なグループ ID です。
- コメント/GECOS フィールド:
LabEx user,,,
- ユーザーに関する一般的な情報(フルネームなど)が含まれています。
- ホームディレクトリ:
/home/labex
- これは、ユーザーのホームディレクトリへのパスです。
- ログインシェル:
/bin/zsh
- ユーザーがログインするときに起動するデフォルトのシェル(コマンドインタープリター)です。
このステップで最も重要なのは 6 番目のフィールドで、labex
ユーザーのホームディレクトリが /home/labex
であることがわかります。
/etc/passwd
を理解することは、Linux でのユーザーとパーミッションの管理において基本的なことです。
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