grep コマンドでグループを確認する
前のステップでは、/etc/group
ファイルの全内容を表示しました。情報量は多いですが、特定のグループに関する情報だけを探したい場合には効率的ではありません。このような場合に便利なのが grep
コマンドです。
grep
は、正規表現に一致する行を平文データセットから検索するための強力なコマンドラインユーティリティです。簡単に言えば、ファイル内で特定の単語やパターンを含む行を見つけるのに役立ちます。
cat
と grep
をパイプ (|
) を使って組み合わせることができます。パイプは左側のコマンドの出力を右側のコマンドの入力として送ります。
/etc/group
ファイル内で labex
グループを含む行を検索するには、次のコマンドを入力して Enter キーを押します。
cat /etc/group | grep labex
このコマンドはまず cat
を使って /etc/group
の内容を出力し、次に grep labex
がその出力の中から "labex" という単語を含む行を検索します。
labex
グループの行が表示されるはずです。
labex:x:5000:labex
次に、sudo
グループを検索してみましょう。
cat /etc/group | grep sudo
これにより、sudo
グループの行が表示されます。
sudo:x:27:labex
cat
と一緒に grep
を使用することは、Linux で出力をフィルタリングする一般的なパターンです。これにより、大きなファイルやコマンドの出力の中から必要な特定の情報をすばやく見つけることができます。
これで、グループに関する情報を取得する 3 つの方法を学びました。whoami
(自分のユーザーの主要グループについて)、id
(自分のユーザーのグループについて)、getent group
(特定のグループの詳細について)、そして /etc/group
での grep
(グループファイルを検索するため)です。
続ける をクリックしてこの実験を完了します。