nft list ruleset を使ってルールを確認する
このステップでは、iptables
の後継である nftables
を探索します。nftables
は、パケットフィルタリングとネットワークアドレス変換 (NAT) のための、より柔軟で統一的なフレームワークを提供します。iptables
は依然として広く使われていますが、新しい Linux ディストリビューションでは nftables
がデフォルトになりつつあります。
nft
コマンドに list ruleset
オプションを付けることで、アクティブな nftables
のルールセットを表示できます。
ターミナルを開き、次のコマンドを入力します。
sudo nft list ruleset
Enter キーを押します。
次のような出力が表示され、現在の nftables
の設定が示されます。
table ip filter {
chain INPUT {
type filter hook input priority 0; policy accept;
}
chain FORWARD {
type filter hook forward priority 0; policy accept;
}
chain OUTPUT {
type filter hook output priority 0; policy accept;
}
}
この出力は、iptables
と同様に、INPUT
、FORWARD
、OUTPUT
チェインを持つデフォルトのフィルタテーブルを示しています。policy accept
は、これらのチェインではデフォルトでトラフィックが許可されることを示しています。
nft
コマンドは、nftables
とやり取りするための主要なツールです。list ruleset
オプションは、アクティブなルールセット全体を表示します。再び、ファイアウォールの設定を表示するには sudo
が必要です。
iptables -L
と nft list ruleset
の出力を比較すると、両方が設定されている場合や、一方が他方が直接制御していないルールを管理している場合に、違いが明らかになることがあります。一般的な設定では、一方のシステム (iptables
または nftables
) が主要なファイアウォールマネージャーになります。
これで、ufw
の状態を確認し、iptables
のルールを一覧表示し、nftables
のルールセットを表示する方法を学びました。これらは、Linux でのファイアウォールを理解し管理するための基本的なスキルです。
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