特定のリモートで確認する
前のステップでは、完全な URL を使用して git ls-remote
を実行しました。また、リポジトリにすでに設定されているリモートの名前を使用して git ls-remote
を実行することもできます。
まず、現在のリポジトリにリモートを追加しましょう。同じ kernel.org の Git リポジトリを kernel_git
という名前のリモートとして追加します。
次のコマンドを実行します。
git remote add kernel_git https://git.kernel.org/pub/scm/git/git.git
このコマンドは、指定された URL を指す kernel_git
という名前のリモートを追加します。成功すると、何も出力されません。
では、リモート名を使用して git ls-remote
を実行しましょう。
git ls-remote kernel_git
前のステップで完全な URL を使用したときと同じ出力が表示されるはずです。
<some_hash> refs/heads/master
<some_hash> refs/heads/next
<some_hash> refs/heads/pu
<some_hash> refs/heads/topic/add-options-to-git-config
...
リモート名を使用して git ls-remote
を実行することは、すでにリモートを設定に追加している場合に便利です。毎回完全な URL を入力する手間が省けます。
また、表示したい参照の種類を指定することもできます。たとえば、ブランチのみを表示するには、refs/heads
を追加できます。
git ls-remote kernel_git refs/heads
これにより、出力がフィルタリングされ、ブランチのみが表示されます。
<some_hash> refs/heads/master
<some_hash> refs/heads/next
<some_hash> refs/heads/pu
<some_hash> refs/heads/topic/add-options-to-git-config
...
これは、リモートリポジトリを調査する際の git ls-remote
の柔軟性を示しています。