イメージ ID を使用してイメージにタグを付ける
このステップでは、イメージ ID を使用して Docker イメージにタグを付ける方法を学びます。イメージにタグを付けることで、新しい名前やタグを付与することができ、同じイメージコンテンツを指す新しい参照を作成できます。これは、エイリアスの作成、バージョニング、または別のレジストリにプッシュするためのイメージの準備に役立ちます。
イメージにタグを付ける基本的なコマンドは docker tag
です。構文は次の通りです。
docker tag SOURCE_IMAGE[:TAG] TARGET_IMAGE[:TAG]
ソースイメージは、イメージ ID、名前、または名前とタグの組み合わせを使用して指定できます。このステップでは、イメージ ID を使用します。
まず、前のステップでプルした hello-world
イメージのイメージ ID を取得するために、再度イメージを一覧表示しましょう。
docker images
出力から hello-world
イメージを見つけ、その IMAGE ID
をメモします。これは 16 進数の文字列になります。例えば、bf756fb1cdb1
のようなものです。イメージ ID の最初の数文字だけを使用すればよく、ただしそれが自分のイメージの中で一意である必要があります。
では、イメージ ID を使用して hello-world
イメージにタグを付けましょう。新しい名前 my-hello-world
とタグ v1.0
を付けます。<image_id>
を docker images
の出力からメモした実際のイメージ ID に置き換えてください。
docker tag < image_id > my-hello-world:v1.0
コマンドが成功すると、出力は表示されません。
では、新しいタグを確認するために、再度イメージを一覧表示しましょう。
docker images
これで、リポジトリが my-hello-world
でタグが v1.0
の新しいエントリが表示されるはずです。元の hello-world
イメージと同じ IMAGE ID
であることに注意してください。これは、新しいタグが同じイメージコンテンツを指す単なるポインタであることを確認しています。
REPOSITORY TAG IMAGE ID CREATED SIZE
hello-world latest <image_id> <created_time> <size>
my-hello-world v1.0 <image_id> <created_time> <size>
イメージ ID を使用してイメージにタグを付けることに成功しました。これは、Docker イメージを管理する上で基本的な操作です。