Docker Desktop の更新を静かに確認・適用する
このステップでは、Docker Engine の更新を静かに確認・適用する方法を探ります。Docker Desktop にはグラフィカルな更新インターフェースがありますが、Linux サーバー上の Docker Engine は通常、システムのパッケージマネージャーを使用して更新されます。このプロセスをシミュレートします。
まず、Linux システムでの Docker Engine の更新には、apt
(Debian/Ubuntu ベースのシステム)やyum
/dnf
(Red Hat ベースのシステム)などのコマンドが使用されることを理解しましょう。LabEx VM は Debian ベースのディストリビューションを使用しているため、apt
を使用します。
更新を静かに確認するには、通常、パッケージ自体をアップグレードせずにパッケージリストを更新します。これにより、Docker を含む利用可能なパッケージの最新情報が取得されます。
sudo apt update
このコマンドは、リポジトリから利用可能なパッケージとそのバージョンのリストを更新します。何もインストールするよう促さず、単に情報を更新するという意味で「静かに」実行されます。
パッケージリストを更新した後、パッケージ情報を確認することで Docker の新しいバージョンが利用可能かどうかを確認できます。
apt list --upgradable | grep docker-ce
このコマンドは、アップグレード可能なすべてのパッケージをリストアップし、出力を"Docker-ce"(Docker Engine Community Edition のパッケージ名)を含む行のみにフィルタリングします。出力がある場合、新しいバージョンが利用可能であることを意味します。
更新を静かに適用するには、-y
フラグを付けたapt upgrade
コマンドを使用します。-y
フラグはプロンプトに対して自動的に「yes」と回答し、アップグレードプロセスを非対話型(「静か」)にします。
sudo apt upgrade -y docker-ce
このコマンドは、リポジトリで利用可能な最新バージョンにdocker-ce
パッケージをアップグレードします。-y
フラグにより、ユーザーの確認を必要とせずにアップグレードが進行します。
アップグレードが完了したら、Docker のバージョンを再度確認して更新が成功したことを確認することをお勧めします。
docker version
このコマンドの出力を前のステップの出力と比較して、更新されたバージョン番号を確認してください。