バックグラウンドでコンテナを起動する
このステップでは、Docker コンテナをバックグラウンドで起動する方法を学びます。バックグラウンドでコンテナを実行すると、ターミナルを占有せずに操作できるため、長時間実行されるサービスやアプリケーションに便利です。
まず、alpine
イメージをプルします。これはテスト用に便利な非常に小さな Linux ディストリビューションイメージです。
docker pull alpine
イメージがプルされダウンロードされることを示す出力が表示されます。
Using default tag: latest
latest: Pulling from library/alpine
...
Status: Downloaded newer image for alpine:latest
docker.io/library/alpine:latest
次に、-d
フラグを使用してalpine
コンテナをバックグラウンドで起動します。-d
フラグは「デタッチドモード」を意味します。コンテナ内でsleep 30
という簡単なコマンドを実行し、30 秒後にコンテナが終了するようにします。
docker run -d alpine sleep 30
このコマンドを実行すると、Docker はコンテナの完全な ID を表示します。
<container_id>
バックグラウンドでコンテナが実行されていることを確認するには、docker ps
コマンドを使用します。このコマンドは現在実行中のすべてのコンテナをリスト表示します。
docker ps
以下のような出力が表示され、alpine
コンテナが実行中であることがわかります:
CONTAINER ID IMAGE COMMAND CREATED STATUS PORTS NAMES
<container_id> alpine "sleep 30" X seconds ago Up X seconds <container_name>
STATUS
列にはUp
と表示され、その後にコンテナが実行されている時間が表示されます。これにより、コンテナがデタッチドモードで実行されていることが確認できます。