カスタムディレクトリにチェックポイントを作成
このステップでは、任意の特定ディレクトリにチェックポイントを作成する方法を学びます。デフォルトでは、Docker はチェックポイントを Docker データルートディレクトリ内の標準的な場所に保存します。しかし、異なるディスクや共有ストレージなど、別の場所にチェックポイントを保存したい場合もあるでしょう。
チェックポイントの保存先としてカスタムディレクトリを指定するには、docker checkpoint create
コマンドに--checkpoint-dir
フラグを使用します。まず、ホームディレクトリにチェックポイントを保存する新しいディレクトリを作成しましょう。
mkdir ~/project/my-checkpoints
次に、実行中のコンテナmy-checkpoint-container
に対して別のチェックポイントを作成しますが、今回は~/project/my-checkpoints
ディレクトリをチェックポイントの保存場所として指定します。この新しいチェックポイントをmy-second-checkpoint
と名付けます。
docker checkpoint create --checkpoint-dir ~/project/my-checkpoints my-checkpoint-container my-second-checkpoint
このコマンドは、~/project/my-checkpoints
ディレクトリ内にチェックポイントデータを作成します。このディレクトリの内容を確認してチェックポイントファイルを確認できます。
ls ~/project/my-checkpoints/my-second-checkpoint
チェックポイントプロセスによって作成された複数のファイルとディレクトリが表示されるはずです。
カスタムディレクトリを指定した場合でも、チェックポイントは依然としてコンテナに関連付けられています。コンテナのチェックポイントを再度一覧表示すると、my-first-checkpoint
とmy-second-checkpoint
の両方が表示されます。
docker checkpoint ls my-checkpoint-container
これは、Docker がチェックポイントの保存場所に関係なくチェックポイントを追跡していることを示しています。カスタムディレクトリを使用することで、チェックポイントデータの管理により柔軟性を持たせることができます。