/sys/kernel/security のセキュリティ設定を調べる
この最後のステップでは、/sys/kernel/security
ディレクトリを探索します。/sys
ファイルシステムは、カーネルのデータ構造に対するインターフェースを提供する別の仮想ファイルシステムです。/sys/kernel/security
ディレクトリには、カーネルによってロードされた Linux セキュリティモジュール (LSM: Linux Security Modules) に関連する情報と制御機能が含まれています。
LSM は、カーネルがさまざまなセキュリティモデルをサポートできるようにするフレームワークです。例として、SELinux、AppArmor などがあります。
ls
コマンドを使用してこのディレクトリの内容を一覧表示しましょう。ls
コマンドは、ディレクトリの内容を一覧表示します。
次のコマンドをターミナルに入力し、Enter キーを押してください。
ls /sys/kernel/security/
ロードされている LSM に応じて、次のような出力が表示されます。
apparmor lockdown lsm selinux
この出力は、/sys/kernel/security
内のサブディレクトリを示しています。各サブディレクトリは、多くの場合、ロードされた LSM または lockdown
のようなセキュリティ機能に対応しています。
ls
と cat
を使用して、これらのサブディレクトリの内容をさらに調べることができます。たとえば、/sys/kernel/security
内の lockdown
ディレクトリの内容を表示するには、次のコマンドを使用できます。
ls /sys/kernel/security/lockdown/
そのディレクトリ内のファイルの内容、たとえば lockdown
ファイル自体(これは /proc/sys/kernel/lockdown
と同様の情報を含んでいる可能性があります)を表示するには、次のコマンドを使用できます。
cat /sys/kernel/security/lockdown
/sys/kernel/security
ディレクトリを探索することで、システム上でアクティブなセキュリティモジュールとその設定についてより深い理解が得られます。
これで、さまざまな方法を使ってカーネルのロックダウン状態を確認する方法を学び、/sys
ファイルシステム内のカーネルセキュリティインターフェースを探索しました。
Continue をクリックして、実験を完了してください。