プラグインのデータディレクトリを準備する
このステップでは、Docker プラグインに必要なディレクトリ構造を準備します。Docker プラグインは正しく機能するために特定のディレクトリレイアウトが必要です。このディレクトリには、プラグインの設定と必要なその他のファイルが含まれます。
まず、プロジェクトディレクトリに移動します。
cd ~/project
次に、プラグインのデータ用のディレクトリを作成します。ここでは my-plugin-data
という名前を付けます。
mkdir my-plugin-data
my-plugin-data
ディレクトリの中に、config.json
という名前の設定ファイルを作成する必要があります。このファイルには、プラグインの設定詳細が含まれます。
cd my-plugin-data
nano config.json
config.json
ファイルに以下の内容を追加します。これは、プラグインのタイプと説明を指定する基本的な設定です。
{
"Description": "My first Docker plugin",
"Types": [
{
"Name": "volume",
"Description": "A simple volume plugin"
}
],
"Interface": {
"Types": ["docker.volumedriver/1.0"],
"Socket": "my-plugin.sock"
},
"Entrypoint": ["/usr/local/bin/my-plugin"]
}
config.json
ファイルを分解して説明しましょう。
Description
: プラグインの人間が読める説明です。
Types
: 提供されるプラグインのタイプを指定します。この場合は volume
プラグインです。
Interface
: プラグインのインターフェースを定義します。
Types
: インターフェースのタイプを指定します。ボリュームドライバの場合は docker.volumedriver/1.0
です。
Socket
: プラグインがリッスンする Unix ドメインソケットの名前です。Docker はこのソケットを介してプラグインと通信します。
Entrypoint
: プラグインが有効になったときに Docker が実行するコマンドです。これは、プラグインのルートファイルシステム内のプラグインの実行可能ファイルへのパスである必要があります。
Ctrl + X
を押し、次に Y
を押し、最後に Enter
を押して、ファイルを保存して nano エディタを終了します。
最後に、プロジェクトのルートディレクトリに戻ります。
cd ~/project
これで、Docker プラグインの基本的なディレクトリ構造と設定ファイルが正常に作成されました。