このステップでは、docker config inspect
コマンドの出力を--format
フラグを使用してフォーマットする方法を学びます。これは JSON 出力から特定の情報をより読みやすい形式で抽出したい場合に便利です。
--format
フラグは Go の text/template パッケージを使用します。表示したいフィールドとそのフォーマット方法を指定できます。
my_config
の ID と作成時刻のみを表示してみましょう。フォーマット文字列として{{.ID}} {{.CreatedAt}}
を使用します。
docker config inspect --format '{{.ID}} {{.CreatedAt}}' my_config
このコマンドは、my_config
の ID と作成時刻をスペース区切りで出力します。
JSON 出力内のネストされたフィールドにもアクセスできます。例えば、Spec.Name
配下にある config の名前にアクセスするには、{{.Spec.Name}}
を使用します。
config の名前と base64 エンコードされたデータを表示してみましょう。
docker config inspect --format 'Name: {{.Spec.Name}}, Data: {{.Spec.Data}}' my_config
このコマンドは、config の名前と base64 エンコードされたデータをより構造化された形式で出力します。
--format
フラグは、Docker コマンドの出力をカスタマイズし、必要な情報を抽出するための強力なツールです。