コンテナの作成とチェックポイント
このステップでは、Docker コンテナを作成し、その現在の状態のチェックポイントを作成する方法を学びます。チェックポイント機能を使用すると、実行中のコンテナの状態を保存し、後で復元することができます。これはデバッグ、マイグレーション、またはアプリケーションのスナップショット作成に役立ちます。
まず、コンテナを実行するためのイメージが必要です。ここではubuntu
イメージを使用します。LabEx VM 環境にはすべてのイメージが事前にプルされていないため、最初にubuntu
イメージをプルします。
docker pull ubuntu
ubuntu
イメージがプルされていることを示す出力が表示されます。
Using default tag: latest
latest: Pulling from library/ubuntu
...
Status: Downloaded newer image for ubuntu:latest
docker.io/library/ubuntu:latest
次に、ubuntu
イメージからシンプルなコンテナを実行します。デタッチモード (-d
) で実行し、名前 (--name checkpoint-test
) を付けます。また、sleep infinity
のようなコンテナを実行し続けるコマンドを実行します。
docker run -d --name checkpoint-test ubuntu sleep infinity
コンテナ ID を示す長い文字列が表示されます。
<container_id>
コンテナが実行中かどうかを確認するには、docker ps
コマンドを使用します。
docker ps
checkpoint-test
コンテナがUp
のステータスでリストされているのが確認できます。
CONTAINER ID IMAGE COMMAND CREATED STATUS PORTS NAMES
<container_id> ubuntu "sleep infinity" X seconds ago Up X seconds checkpoint-test
実行中のコンテナが準備できたので、その状態のチェックポイントを作成できます。docker checkpoint create
コマンドを使用し、コンテナ名とチェックポイント名を指定します。ここではチェックポイント名をmy-checkpoint
とします。
docker checkpoint create checkpoint-test my-checkpoint
コマンドが成功すると、出力は表示されません。これはチェックポイントが正常に作成されたことを意味します。