Kubernetes for Beginners を更新:クラスタ確認からロールバックまで
更新版 LabEx コースでは、準備済みの Kubernetes v1.35.5 クラスタを使い、状態確認、デプロイ、障害調査、Service、スケーリング、更新とロールバックを練習します。

Kubernetes を初めて学ぶとき、最初の壁をクラスタのインストールにする必要はありません。Pod、Deployment、Service の関係を理解する前に、インストール方式やランタイム、ネットワーク設定という別の問題が発生してしまうためです。
Kubernetes for Beginners は、この点を踏まえて学習順序を再設計しました。すべてのラボに Kubernetes v1.35.5 の構成済みクラスタを用意しています。まずクラスタの状態を読み、次にデプロイ、トラブルシューティング、Service による公開、スケーリング、更新、ロールバックへ進みます。

リソースを作る前にクラスタを観察する
最初の Guided Lab は Explore the Kubernetes Cluster です。すぐに Pod を作るのではなく、現在のコンテキスト、ノードの Ready 状態、クラスタ内で動いている主要コンポーネントを確認します。
kubectl コマンドを実行するだけなら難しくありません。重要なのは、どのクラスタを参照しているか、出力された状態が何を意味するか、Kubernetes オブジェクトがどう関係するかを判断することです。先に観察の基準を作ることで、後のデプロイや障害調査を整理しやすくなります。
ラボの Kubernetes クライアントとサーバーは、どちらも v1.35.5 です。環境が準備できたら、読み取り専用コマンドでバージョンとノード状態を確認できます。クラスタを自分でインストールしたり起動したりする必要はありません。

6 組の演習でアプリケーションの流れをたどる
コースは 6 つの Guided Labs と、それぞれに対応する 6 つの Challenges で構成されています。コマンドを単独で覚えるのではなく、アプリケーションのライフサイクルに沿って使います。
- クラスタを調べ、Kubernetes の状態を確認する
- アプリケーションをデプロイし、最初の Pod を起動する
- アプリケーションの状態を読み、NGINX Deployment を調査する
- Service でアプリケーションを公開し、アクセスを確認する
- アプリケーションをスケールし、ロードバランシングを観察する
- アプリケーションを更新し、必要に応じてロールバックする

前のラボで得た知識は次のラボでも使います。ノードと Pod の状態は、最初にクラスタの健全性を判断するために使い、その後は Deployment の障害調査にも使います。早い段階で学ぶラベルとセレクタも、Service のバックエンドやスケール後の Pod 集合を確認するときに再登場します。
各操作で 3 つの点を明確にする
更新版では基礎概念と背景説明を増やし、コマンド、オプション、YAML フィールドが初めて現れる箇所の説明を詳しくしました。各操作について、実行する理由、正常な結果、出力の読み方を示します。
たとえば Service を作成しただけでは、アプリケーションに到達できるとは判断できません。セレクタとラベルが一致しているか、Service が想定する Pod をバックエンドとして認識しているか、クラスタ DNS が名前を解決できるか、リクエストが実際にアプリケーションへ届くかを確認します。
Pod の状態、デプロイ、スケーリング、更新、ロールバックでも同じ考え方を使います。コマンドがエラーなく終了したかではなく、操作後のシステム状態から成否を判断します。
Kubernetes の収束を演習に含める
Kubernetes は実際の状態を宣言された望ましい状態へ継続的に近づけます。この処理は瞬時には終わりません。作成直後の Pod はイメージを取得中かもしれず、Deployment のレプリカや Service のバックエンドも準備途中の場合があります。
改訂したラボでは、リソース起動時とネットワーク確認時の待機と再試行を改善しました。妥当な収束時間を確保したうえで、最終状態を検証します。一時的な状態による失敗を減らしながら、設定ミスを通常の待機として扱わない設計です。
コマンド、出力、例も v1.35.5 環境に合わせて更新しました。全ラボを再検証し、主要な学習経路を新しい環境で実機テストしています。
Challenge は練習済みの内容だけを確認する
各 Guided Lab の後には対応する Challenge があります。手順ごとの案内はなくなりますが、評価対象はすでに説明して練習したコマンド、オブジェクト、調査方法だけです。
たとえば Guided Lab で Pod の状態、ラベル、Service のバックエンドを確認した後は、Challenge で同じ確認を自力で行います。未知のコマンドや概念を突然要求するのではなく、完全な手順がなくても指定された状態を作り、検証できるかを確かめます。
Kubernetes クラスタを操作したことがなければ、更新版の Kubernetes for Beginners から始められます。最初の課題はアプリケーションのデプロイではなく、目の前のクラスタで何が動いているかを理解することです。