Xfce 端末での違いを分析する
このステップでは、前のステップで保存したメモを基に、Xfce 端末を使って SYN スキャンと TCP 接続スキャンの違いをさらに分析します。コマンドラインツールを使って特定のパターンを検索し、スキャン結果を比較します。
まず、Xfce 端末を開きます。
次に、最初の 2 つのステップの Nmap スキャン結果が格納されている syn.txt
と tcp.txt
ファイルの内容を表示するために cat
コマンドを使いましょう。
cat syn.txt
cat tcp.txt
両方のコマンドの出力を調べます。報告されたポート状態(オープン、クローズド、フィルタリングされた)やスキャン完了にかかった時間など、スキャン結果の違いに注目します。
次に、grep
コマンドを使ってスキャン結果の中から特定のキーワードを検索します。たとえば、両方のファイルから "open" という単語を検索できます。
grep "open" syn.txt
grep "open" tcp.txt
これらのコマンドの出力を比較します。両方のスキャンが同じオープンポートを報告していますか?そうでなければ、どのような違いがありますか?
また、"closed" や "filtered" などの他のキーワードを検索して、スキャン結果をさらに分析することもできます。
次に、diff
コマンドを再度使って syn.txt
と tcp.txt
ファイルを比較します。
diff syn.txt tcp.txt
diff
コマンドの出力を見直します。これは、2 つのファイルの違いを示す行を強調表示します。報告されたポート状態の違いを示す行に注目します。
最後に、前のステップの観察結果が記載されている notes.txt
ファイルの内容を表示するために cat
コマンドを使います。
cat notes.txt
自分の観察結果を振り返り、スキャン結果と diff
コマンドの出力と比較します。自分の観察結果はスキャン結果と一致していますか?不一致の説明ができますか?
Xfce 端末とコマンドラインツールを使って Nmap スキャン結果を分析することで、SYN スキャンと TCP 接続スキャンの違いと、対象システムとの相互作用をより深く理解することができます。この分析は、さまざまな状況でどのスキャンタイプを使用するかを判断する際に役立ちます。