複数のファイルを扱う
head
コマンドは、複数のファイルの先頭部分を一度に表示することもできます。これは、いくつかのデータファイルのヘッダーや最初の内容をすばやく比較する必要がある場合に特に便利です。
- プロジェクトディレクトリに 2 つ目のデータファイルを作成しましょう。
echo -e "Time,Energy,Temperature\n0,100,25.5\n1,95,25.7\n2,90,26.0\n3,85,26.2\n4,80,26.5\n5,75,26.8\n6,70,27.0\n7,65,27.3\n8,60,27.5\n9,55,27.8" > ~/project/temperature_data.txt
- 次に、異なる内容の 3 つ目のファイルを作成しましょう。
echo -e "ID,Name,Score\n1,Alice,95\n2,Bob,87\n3,Charlie,92\n4,David,78\n5,Eve,89" > ~/project/score_data.txt
- 両方のファイルの最初の 2 行を一度に表示するには、以下のコマンドを実行します。
head -n 2 ~/project/quantum_data.txt ~/project/temperature_data.txt
これにより、各ファイルを示すヘッダー付きの出力が生成されます。
==> /home/labex/project/quantum_data.txt <==
Qubit1,Qubit2,Probability
00,01,0.25
==> /home/labex/project/temperature_data.txt <==
Time,Energy,Temperature
0,100,25.5
- ワイルドカードを使用して、現在のディレクトリ内のすべてのテキストファイルの先頭を表示することもできます。
head -n 1 ~/project/*.txt
これにより、プロジェクトディレクトリ内の各テキストファイルの最初の行(通常はヘッダー)が表示されます。
==> /home/labex/project/quantum_data.txt <==
Qubit1,Qubit2,Probability
==> /home/labex/project/score_data.txt <==
ID,Name,Score
==> /home/labex/project/temperature_data.txt <==
Time,Energy,Temperature
複数のファイルを同時に調べる機能により、head
コマンドはデータセットの管理と比較に効率的なツールとなっています。