試行順序を比較する
このステップでは、前の 2 つのステップで Hydra が行ったログイン試行の順序を分析し、比較します。これにより、-u
オプションが攻撃戦略に与える影響を理解するのに役立ちます。
試行順序を効果的に比較するために、script
コマンドを使用して両方の Hydra コマンドの出力をキャプチャし、キャプチャした出力を分析することができます。
まず、デフォルトの Hydra コマンド(-u
オプションなし)の出力を ~/project
ディレクトリ内の default_attack.log
という名前のファイルにキャプチャしましょう。
script -c "hydra -L ~/project/usernames.txt -P ~/project/passwords.txt 127.0.0.1 ssh" ~/project/default_attack.log
このコマンドは、script
を使用して新しいシェルセッションを開始し、そのセッション内で Hydra コマンドを実行し、すべての出力を指定されたログファイルに保存します。Hydra が完了したら、exit
と入力して script
セッションを終了します。
次に、-u
オプション付きの Hydra コマンドの出力を ~/project
ディレクトリ内の u_attack.log
という名前のファイルにキャプチャしましょう。
script -c "hydra -u -L ~/project/usernames.txt -P ~/project/passwords.txt 127.0.0.1 ssh" ~/project/u_attack.log
同様に、このコマンドは -u
オプション付きの Hydra コマンドの出力を u_attack.log
ファイルにキャプチャします。Hydra が完了したら、exit
と入力して script
セッションを終了します。
これで両方のコマンドの出力をキャプチャしたので、head
コマンドを使用して各ログファイルの最初の数行を表示し、試行順序を比較することができます。
head ~/project/default_attack.log
出力を調べてください。ユーザー名が順番に試され、1 つのユーザー名に対してすべてのパスワードが試されてから次のユーザー名に移ることがわかるはずです。
次に、u_attack.log
ファイルの最初の数行を表示します。
head ~/project/u_attack.log
この出力を調べてください。パスワードが順番に試され、各パスワードがすべてのユーザー名に対して試されてから次のパスワードに移ることがわかるはずです。
2 つのログファイルを比較することで、ログイン試行の順序の違いを明確に確認できます。デフォルトの攻撃戦略ではユーザー名が順番に試され、-u
オプション付きの攻撃ではパスワードが順番に試されます。
この比較は、Hydra で利用可能なさまざまなオプションを理解し、特定の状況に合わせて攻撃戦略を調整するためにそれらをどのように使用できるかを強調しています。